2025年5月、人生の歯車が大きく狂った。
AYA世代の私は、婚約し、家業を継ぐ決心を固めたばかり。これから新しい未来へ歩み出そうとしていた矢先、突然告げられた「肺腺癌ステージ4」という現実。胸膜播種まで確認され、余命半年と言われた瞬間、頭の中が真っ白になった。
がんと向き合う中で、一番の恐怖は「死」だ。
だが、奇跡的なタイミングで運命が変わった。遺伝子検査の結果を知らされるわずか1週間前に、新薬がリリースされていた。
EGFRex19del陽性の私に適用される、新たな治療法——アミバンタマブとラゼルチニブの併用療法（ライブリバントとラズクルーズ）。治験を除けば、日本で最も早くこの治療を受けているひとりとなった。
このブログを立ち上げた理由はただひとつ。
「同じ治療を受ける人に少しでも役立ててもらいたい」
ここにくる皆様が一番知りたいのは、治療の効果と副作用だろう。特にこの薬は皮膚障害が強く出ることで知られている。だからこそ、毎日の肌の記録をリアルに伝えることを決めた。きっと、副作用に不安を抱く人は多いだろうから。
治療が進むにつれ、私の思いや、治療に向けて行ったことなども書いていこうと思う。だが、しばらくはシンプルに「現状を伝える」ことに徹したい。
このブログが、同じ境遇にある誰かの支えになれば、それ以上のことはない。
日々の記録を、ありのままに綴っていく——そう決めた。
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